興奮★★★☆
衝撃★★★☆
感動★★★★☆
音楽★★★★
映像★★★
原作がめちゃくちゃ良かっただけに期待値も大きかったのだが、あの複雑で重厚な物語を2時間の枠に収めるのには実に苦労したようだ。
増村の悲哀に満ちた執念であったり、高垣の深い葛藤であったり…もろもろの人間ドラマがサクッと端折られてしまっていてなんだか浅い印象になってしまったんだよなあ。
ガリレオシリーズの肝でもある殺人トリックを見破るまでの過程についても、随分と展開を急いでしまったせいでアッサリ解き明かされ、面白みを損ねてしまったと感じた。原作ではミスリードを誘う仕掛けがもっとあったはずなのだが…。実に残念だ。
とはいえ、並木佐織が登場するシーンでしっかり感情移入できたのは、豪華な演者達の演技力の賜物だろう。最初の10分だけでもう泣けてしまった。シナリオがいまいちでも、演技と演出でカバー。総じて及第点ってとこかしらね。
