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沈黙のパレードのBoaSのレビュー・感想・評価

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
1.1
とんだ期待はずれ。
北村一輝の滑舌の悪さが気になりすぎて話に集中出来ない。
ガリレオらしさゼロ。
別にただの推理ゲームであればコナンくんでも誰だっていいとなるわ。
物理学だなんだ全くもって活かされていない。
大風呂敷広げて回収に必死なラストは唖然
オリエント急行の様な形にすれば面白かったのに。
完黙完黙言ってるが、沈黙ではない。
計画とやらも何も練っていないお粗末なもので、1人2人3人と殺されるが容疑者がいるのであれば徹底的に死に物狂いで証拠を集めるのに奔走するのだが...。
結局は湯川に頼りきり、しかもいきなりスパッと液化窒素と断言。
この警察とやらは湯川が何か行動をしないと、何も科学的な調査や云々、諸々一切しないのか?
結局この映画はまるまる推測?憶測?を立てた湯川が推測、憶測で事を片付ける始末。
警察が生んだモンスターは警察がなんとかしろよ。
ミステリーというジャンルにおいて唆られる場面は皆無。
動機としても不明な部分が多数。勿論証拠も。
檀れいももうね...。
時間の無駄だった。
豪華キャストに金かけた分、出演時間もそれなりに設けなければならず、結局のところそれが非常に散漫で緩いミスリードとなり、足を引っ張った形。
映画は登場人物の誰か、1人でもいいので感情移入が出来ればどんなにつまらない脚本でも多少は観ることができるが、今作は皆無。
そして町山智浩が言う様に、映画とは、主要登場人物が最初に登場してから、ラストに至るまでに何かしらの精神的、肉体的な成長や変化が無いと観る意味がないのである。
この作品では最初から最後まで主要キャストや豪華脇役陣に至っても(特に福山)何も成長や変化が感じ取れない。
湯川にあたっては前々作の様に心の変化や葛藤などの心理的描写、壁にぶち当たる苦痛等が全くもってない。
これではセガールや水戸黄門の作品と同じではないか。
映画の醍醐味が全くもって無い。
こうした人もこの経験を経てこうなった、というのが映画体験であり、それが人生にも通ずるのである(ロッキーなどが最たる例)。
本当にお粗末な出来で、実に面白くない。
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