通りすがりのいがぐり

LAMB/ラムの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
4.0
理解を超える瞬間

人の形をした羊。娘を亡くした夫婦。夫婦の元に転がり込んだ夫の弟。1匹の犬と1匹の猫と何匹もの羊たち。静かに時は流れその瞬間は訪れる。A24が買い付けたことで話題になりカンヌでも上映された異色作の全貌は、観客を混乱の渦に叩き込む怪作だった。可愛らしさと不気味さが際立つ"アダ"の可愛さがあり、大人たちのドラマには人間的な温かさと生々しい感情が入り混じるドラマの不均一さを壮大な情景と共に描き「なるほどこう来るかもしれないな…」という観客の予想を叩き割り壮大に裏切るあの瞬間。貴方は何を思うだろう?

困惑必須な"人間"ドラマ、ここに降臨。