ただただ羊(アダちゃん)が可愛い映画。ホラーかと思っていたからいい意味で裏切られた。でも絶対ただ羊がかわいいだけな映画ではない気がする。羊はキリスト教では信者のシンボルと捉えられていて、羊飼いは信者を守る役割をする聖職者でキリストをあらわすものらしいのだけど、そういうキリストの世界を表現しようとしていたのか。
冒頭のラジオでターキーを焼きながら聖歌がラジオで流れてくるクリスマスのシーンから連想されるように、アダちゃんは子羊だから生贄として位置付けられているから、子供を亡くした(なぜ亡くなったのかは不明)という自らの贖罪をアダちゃんによって果たしているのか。
無宗教者としては読み解くためのヒントが少なく難しい作品。