ぴがし

LAMB/ラムのぴがしのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.3
気になってたのが早速アマプラに。「ホラーらしい」というのと、「ミッドサマー」「ヘレディテリー」と配給が同じって事で、ある程度のグロテスクは覚悟して夜中にこっそり観ました。
これ何の情報も無しに見せられたら、北欧酪農ドキュメンタリーかなんかだと思うくらい、前半がほのぼの、ダラダラしている。羊の出産シーンもあれ本物だよね?あのシーン撮るために役者も練習しただろうから、それはそれですごい手間かかってるやん。子羊の耳にタグ付けしたり耳たぶ切ったりするシーンも多分本当にやってるよね。ノオミ・ラパスの手際がとても良いので、この役者を認識してなければ序盤は本当にドキュメンタリー映画にしか見えない。アダが生まれてからその全貌が見えるまでもかなり引っ張るので、まあ割と冗長ではありました。
アダが歩き回りだしてからは不穏な演出がちょくちょく入り、見てる方としては「アダ可愛いやん」となってるので、アダの身に何か起こるのでは無いか、という不安が付き纏いソワソワしました。育ての母親が産みの親を殺してしまうあたりで「次は誰が死ぬんや?」となり、「アダだけはやめてくれよー」という気持ちになり、ホラーとはちょっと違う怖さを感じました。「この先痛いことが起こります、閲覧注意」みたいな動画を見る時のような覚悟がいりました。最終的には全部失う育ての母親の自業自得なオチだけど、まあ、そこは仕方ないよね。旦那さんとイッヌさんは可哀想だけど、ヌコさんとアダちゃんが無事だったので、それはそれでよかった、のか?
羊人間は羊に子を産ませて回収していくから雄ばかりなのかな?って思ったけど、アダはおそらく女の子?服装からすると男の子?ここの違いでこの後の空想が変わってきますね。
アイスランドではハンドボールが盛んだということが地味に勉強なりました。
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