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LAMB/ラムのaoのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
4.0
聖なる羊の誕生🐑

序盤は淡々と繰り広げられる羊飼いの少し薄気味悪い日常。過去への執着、これらを経て、羊の出産。会話はほどんど無いのにも関わらず、作品を通して、ジェットコースターのようなストーリーで、見ていて常にハラハラが止まらない。

猫の不審そうな顔、犬の怯えた声。
全てを隠してしまうかのような深い霧。どれも、観客の心情描写を巧く写している。

中盤から当初する弟の反応に共感し、観客の違和感が正しいものだったと確認させられ、

ラストの自然の報復とも読み取れる、突如訪れた絶望感には鑑賞後は放心状態に落とし込まれる。
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