ジャージ生活

LAMB/ラムのジャージ生活のレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.5
犬は飼い主を見ている、
猫も飼い主を見ている、
羊は開いた扉にいる黒いなにか見ている、

産まれた羊の耳を切るのは、風習や他の動物に噛みつかれないようにとか、森の枝や茂みで引っ掛からないようにするため、とかあるそう、

じゃあ、
産まれたのが羊人間なら耳切らないの?

冒頭から強烈な問いかけ、

『アダ』と名付けられた『それ』は二人の男女から『幸せ(子供)』として扱われる、

産んだのは番号を付けられた『羊』
母親のはずなにマリアからは煙たがれ、殺される。

アダを自分たちが勝手に『幸せ』として育てるのは
二人の『人間』

羊なのにどうして同じ扱いじゃないの?
そいつは悪魔の子かも知れないよ?

番号付けられた羊たちからの夢のメッセージ、

人間、羊人間、羊
マリア、アダ、番号

それぞれの世界で生きているんだから、
自分たちのエゴで自分の世界を他に押しつけちゃいけないよ、

BGMなし台詞も少なめ不思議で怖い世界観。