桔梗

Pure Japaneseの桔梗のレビュー・感想・評価

Pure Japanese(2022年製作の映画)
3.5
凡ゆる感想を述べる前に、一言。
「百聞は一見にしかず」な作品。
それは素晴らしいからではなく、観る人によって捉え方、感じ方、見え方等が大いに異なる作品だと思うので。先ずは無駄な先入観を排除して、鑑賞する事をお勧めします。但し、ストーリー重視派の方には、余りお勧めは出来ないかもしれない。ストーリー性は正直皆無に等しいです。
とは言え、発想はとても斬新。クリエイティブに活躍される靛さんが作った映画として、頷ける。日本人と呼ばれる人間を日本語人と表現する所。そこには日本語を搭載するOSと言う概念が含まれているから。こうなると日本人の定義とは?と問い掛けたくなるのだけど。その答えはまだまだ闇の中。随所で感じられる現代日本への皮肉も、よく利いているな。と言う印象。カルト映画とも、ヴァイオレンス映画とも、はたまたホラーとも取れる作品です。
アクションに関して。少し、物足りなさは感じました。靛さんは以前にアクションで受賞をする程の実力の持ち主なのに、余りそれが生かされていない印象。そこだけは勿体無い点ではあります。
PG12に指定されているので、確かに出血量はそれなりにあります。が、海外のスラッシャー映画やヴァイオレンス映画、ゴア描写等に耐性がある方なら問題無く観られるレベル。
先月17日より配信が開始された本作。配信開始がまた実験装置起動の起爆剤になる事を祈って。
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