『選挙』というタイトルながら民主主義のカケラもない、さながら香港版『仁義なき戦い』。
(原題のメインタイトルは『黒社会』)
ジョニ・トーのマフィアものには珍しく銃撃戦は現れず、持ち前のハッタリや外連味は抑え目で、ただただ泥臭いホモソーシャルの美学や醜さが描かれる。(異様なまでに女性は登場しない)
シンプルな筋ながら、「杖」というマクガフィンを巡る権力争いの棒倒しをここまで面白く見せるのは演出の妙か。
シミったれたメンタルを掘り下げるより、アクションし続ける重要性。
序盤でレンゲ食う奴絶対に主要人物なるかと思いきや、意外と脇役でレンゲ食い損かと思いきや、いやいややっぱり序盤でレンゲ食う所にこの作品の肝があるような気がするから、アンタ食って正解だよ!
お疲れ!