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「エレクション」に投稿された感想・評価

daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.5
香港で最大の組織<和連勝会>では上級幹部によって新しい会長を選ぶ選挙が行われていた。今回の候補は二人。ロク(サイモン・ヤム)とディー(レオン・カーファイ)だ。選挙の裏ではさまざまな策略がめぐらされていた。そして選挙の結果、選ばれたのはロクだった。ディーは、この知らせを耳にするとすぐさま報復に出た。現会長のチョイガイに向かって、会長に選ばれたものだけが手にできる<竜頭棍>をロクに渡すな、と脅したのだ。言うなりになったチョイガイだったが、混乱を怖れ、<竜頭棍>を中国本土・広州に運ばせてしまう。その頃、香港警察のホイ警視は組織犯罪の名目で、<和連勝会>の幹部を片っ端から逮捕していく。幹部たちは塀の中でもおとなしくしているわけがなかった。ロクは部下のアウを使って密かに<竜頭棍>を探させ、ディー側も塀の外の妻が捜索に動き出していた。広州ではそれぞれのボスの命令で部下が<竜頭棍>を追いかけたが、お互いが敵なのか味方なのかさえ、わからない。ようやく<竜頭棍>は広州から香港まで到着する。そして怒り狂ったディーは、「自分の力で何とかしてみせる! “新和連勝会”だ!」と宣戦布告。そんな中、前会長のチョイガイが万策尽きてついに自殺してしまう。ロク会長時代の幕開けは目前となった。様々な謀略の結果<竜頭棍>はロクに渡った。そしてロクは最後に釈放されたディーの説得にあたることになった。ディーに協力を求めるロク。そして言った「次の会長選でお前を支持する」と。こうして、新生・<和連勝会>が誕生した。かつての対立を忘れたかのように、ディーもロクとがっちり手を組んで、縄張りを拡大するために協力を惜しまない。内部が安泰したことで、組織の基盤はゆるぎないものになったかに見えた。しかし運命の悲劇は、さらなる幕を開けようとしていた……。
香港を中心としたアジアに根を張る三合会をモデルにした香港マフィアの仁義なき会長選挙を描くバイオレンス映画2部作の第1部。
やり手で自分の権力を保持するためなら恩ある前会長チョイガイさえ利用し始末するロク、相手が誰だろうと噛みつく狂犬ヤクザだが金の匂いには敏感なディー、経済を勉強するインテリだが仁義に縛られてもいるジミーなど、多数のキャラクターを行動を通じてくっきりと描く手際が冴え渡っている。
買収工作に失敗した手下を箱詰めにして何度も崖から落としたり、青龍刀で膾斬りにしたり、スコップや石で撲殺したり、生々しいバイオレンス描写が、非情なヤクザ社会を際立てている。
会長選挙にケリがついた後の驚愕のオチは、「アウトレイジ」も裸足で逃げ出す冷酷非情さがある。
マフィアを題材にした衝撃のバイオレンス映画。
サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ、ニック・チョン、ルイス・クーなど、イイ顔の男たちの競演が、観福。
LEE

LEEの感想・評価

3.8
なんか評価が難しい一本
最後にドカンとデカい衝撃が走るもののそれまでは(比較的)おとなしい感じで人によっては退屈に感じてもおかしくない感じだった
でもこれは前後編の前編、前哨戦であってサイモンヤム仲間を思いやる最高のボスや!と思わせておいてからのドン引きラストを見せる為の映画だと思うのでその試みは成功していると思うし退屈かも〜とは言ったものの杖のリレーシーンは面白かったし見所はある
スタイリッシュな銃撃戦を構築してきたトー監督が今回は刃物や鈍器を使うストーリーのように生々しいアクションシーンを撮っているのも面白い


単純に面白かった〜って映画ではないとは思うけどもよくできてる映画だと思うし豪華役者陣の演技の数々も楽しい
特にレオンカーフェイの怪演は必見(ゴッドギャンブラー完結編見たあとだったからその高低差にびっくり。流石名役者
daisuko

daisukoの感想・評価

5.0
タイトルバックに原題の黒社会!がとてもカッコイイです
邦題も黒社会のほうが良かったと思います
仁義は虚無への供物なのです😢
Hagiwara

Hagiwaraの感想・評価

4.0
香港最大の組織「和連勝会」の次の会長の座をめぐり争うのがレオン・カーフェイとサイモン・ヤム。
商売上手だが短気で強引なレオン・カーフェイと、組織と伝統を重んじ忠誠を尽くすサイモン・ヤム。
組織の幹部はサイモン・ヤムを次の会長に選ぶ。それに反発するレオン・カーフェイ。
組織の会長には、代々「竜頭棍」が受け継がれる。その「竜頭棍」をめぐる争奪戦となっていくが・・・

ざっとあらすじを書くとこんな感じですが、これだとスゴイアクションてんこ盛りのようですが、メチャクチャ地味です(笑)
そういえば、暴力シーンはありますが、銃を撃つシーンは全く無かった・・・黒社会モノでコレはスゴイ。
ジョン・ウーだったら間違いなく弾丸ばら撒いているはず(笑)
ある意味、実際の黒社会ってこんな感じなのかも、とリアルを感じました。

出演陣は全く色気なし。男・男・男・男・漢!!! 男ばっかし。
ラム・シュー、ニック・チョン、ルイス・クー、芸達者そろいぶみ。
レオン・カーフェイがまた、駄々っ子のようなイイ表情をするんだな、コレが(笑)

物語もありきたりにはならず、先の展開はどうなるんだ? と思わせる作りはさすが。

ジョニー・トーの演出は、こういう題材でもどこかユーモアを感じさせ(やり過ぎない程度で)非常にバランスがいい。
硬軟とりまぜた色々な題材の映画を撮ってるだけのことはあるなぁ、と。
(「ターンレフト・ターンライト」と同じ監督とは思えませんw)
しかし、今回の映画はかなりシブい!
早くパート2を観たいです!(日本じゃ動員少なそうなんで、無理か・・・)
kiko

kikoの感想・評価

2.9
ん〜〜インファナル・アフェアの方が良かったな。この系統の映画は韓国映画が圧倒的↑
SHIGE

SHIGEの感想・評価

3.7
「黒社会」
この言葉だけで、もう怖い。。

この作品も何年かに一度観る
そして観る度に怖さにゾクゾクする

この作品の怖さというのは
単なる裏社会での抗争、派手なアクションだけの怖さではない

もちろん、裏社会ならではのおぞましいシーンはあるけども
本当に怖いのは「静かな」怖さ。

「動」があるから「静」がとんでもなく怖くなる。

全編通してドキドキしながら観た後の
ラスト15分ほど・・・

本当の「静」の怖さがやってくる。
2回目の鑑賞からはこれが観たくて
この作品を観ている様なものだ。
掟、規範、伝統が友情、愛、信頼などのあらゆる人間性を侵食していく。
その哀しさのようなものが、この映画には溢れている。


ロクが醸し出す「どうしてもこうするしかない」という哀しさは、ゴットファーザーにおけるマイケルコルレオーネの哀しさを彷彿とさせる。


彼らを操り人形のように弄んでいるのは、伝統そのものだ。
この映画では、それが「竜頭棍」だ。
「竜頭棍」に彼らは操られている。
組織であり、伝統であり、規範により彼らは行動を規定されてしまっている。
ディーはその伝統に規定されない唯一の存在であったが、規範や伝統に支配されているマフィア社会ではディーのような感情的で自由であろうとする人間は淘汰される。
ロクはディーのことをほんとうの友達と思っていただろうが、それと組織の論理とは全く別の話なのだ。
「仕事」なのだから、しょうがないのだ。


最後の一連のシーンで猿が映されるが、あれは猿を厳格な組織社会のメタファーとして提示しているのだと思う。
サル山のような厳格な組織社会によって、彼らは殺される。
伝統や規範、掟というものが合理主義に置き換えられていったのが現代のマフィアの世界の特徴だ。
結局私たちの社会は、弱肉強食化=野生化し始めているのではないか。
猿に戻ろうとしているのではないか。


何かに操られるように殺しあう男たち。
男たちは規範のために友情を犠牲にしていく。
鑑賞者である私たちは、彼らの友情が美しいことを知っているが故に、その友情が壊れていく様を見るのは悲しい。
ロクの「帰ろう」というセリフにその哀しさが凝縮されているように、私は思った。
やの

やのの感想・評価

3.6
時期会長をめぐっての香港ヤクザの権力争い映画。裏切りの応酬ですね。
アウトレイジと違って銃は全く出てこず、使う武器はほぼ鈍器か刃物のみ、それがまたリアルで痛い痛い。。
何気に冒頭のレンゲ食った役者に一番狂気感じました。
サイモン・ヤムこわい...サイモン・ヤム...こわぁい...
ジョニートー作品は冷たい雨に撃て以来2作目。
これは傑作!
これまた全員悪人。アウトレイジと違ってオール鈍器or刃物。そっちのほうがやっぱり面白い。それから裏切りの応酬。
冒頭でレンゲ食べるシーンがあるけどそれがすごく印象的で一気に引き込まれた。
音楽もいいなー。
最後まで息をつかせない展開。
2で台頭してきそうなメンツも揃って続編も楽しみ。
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