凛

愛なのにの凛のネタバレレビュー・内容・結末

愛なのに(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
唯一いまどきの倫理観を持っている多田を軸に、登場人物たちが「おこころのままに」生きている。
自粛疲れと同じくらいコンプライアンス疲れもあって、日々ちゃんと生きることを求められるけど、スクリーンの中の人物たちのような正直な気持ちは、誰しも口に出さないし行動しないだけで、私も感じたことがあったから、それをキャラクターに織り込んで見せられたのが、痛快で可笑しくて仕方なかった。ほんとすごい洞察力。
好きな人にはどうでもいい人扱いされ「気まずさ」をよしとせず、立ち止まっていた多田が、岬に必要とされて、岬の両親に責められても下手に弁明して誤解を解くことをせずに「愛を否定すんな!」と叫び、前に進むことができるようになったのがよかった。
あとやはり、亮介と美樹のシーン…逆上せず、素直に聞き入れる亮介も可哀想になるくらい面白いし、何度も畳み掛ける美樹の言い方も間合いも面白すぎた!浮気性の人には一番効くクスリかもね。

配信されたら声をあげて笑いながら観たい。
凛