【今日観た映画「THE FIRST SLAM DUNK」】
対コロナ施策でワクチン接種者向けに発売されたイベント割のムビチケも残すところ1枚。スラムダンクはそれほど熱心な読者ではありませんでしたが、普段聞いている映画評で絶賛されていたので近所の109シネマズ港北で鑑賞しました。
公式でもやっと公表されたように、原作で最後に描かれた山王戦に上映時間の2時間すべてを費やして描いています。この作品の見どころと言えば、やはり試合シーンのCGに尽きるでしょう。選手の動作は実にリアルでモーションキャプチャを使っているのは間違いないはずなのに、アニメ的なダイナミズムが表現されているのは見事としか言いようがありません。ただその反面、動きが少ないただ歩くだけの動作に僅かにCGらしい不自然さが感じられたのは不思議です。この辺りについては専門家の解説が聞きたいところ。
とはいえ、試合〜回想の繰り返しの構図は映画的には褒められたものではなく、原作の漫画には遠く及ばないと感じました。各キャラクターのエピソードを前半にまとめて描いておくというやり方もあったのではないでしょうか。
またCGの動きがリアルである割にスピード感が感じられないのは、合間の動作を読者の想像力に委ねてキメの絵で繋げていく漫画との表現方法との違いからくるものでしょう。漫画原作のアニメ化に全て否定的ではありませんが、スポーツ物のように動きが多い内容である程、この表現方法の違いによるデメリットが際立つのだなあと再認識しました。
評価 4点/5点満点
