なかむり

THE FIRST SLAM DUNKのなかむりのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.8
これは原作見てても勿論楽しめるけど、原作見てなくても十分楽しめる作品になってると感じました。
脚本も井上先生が手掛けてるだけあって、アニメシリーズとは全く違うし、モーションキャプチャーを取り入れて選手を動かしてるので、頭の中で描いてた通りの動きをしてる。
原作で一番描かれてなかった”彼”が主人公なのも面白いし、だからあの”名字”なのか、と当時からどれだけ考えて作られていたんだという驚きもあった。
オープニングの切れ味、音楽とのマッチングも素晴らしいし、キャラクターの成長を描く様はロッキー感もあり、(砂浜とか(笑))、試合と回想シーンが交互に織り交ぜられて、テンポが良かった。
流れるようにパスして、シュートを打つシーンをワンカットで追う事が出来るのもマンガでは表現出来ないアニメーションならではの見せ方もあるし、試合終盤のある”仕掛け”は文字通り息をのむシーンになってて素晴らしかった。
そしてエンドロール後では、今のNBAのトレンドや2022年現在なら嘘くさくない二人の登場で、「今ならあり得るし、今のバスケットには身長以上に大切なものがある」というのが観客にも共感出来るから、まさに2022年に公開出来た素晴らしい映画だと思いました。
音楽や体育館で行われるインドアスポーツとしても、やはり音響が素晴らしい劇場でこそ観るのに相応しい映画だと思います。
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