あおみどろ

THE FIRST SLAM DUNKのあおみどろのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5
原作未見。しかし昨年の日本長編アニメーション賞受賞、原作を知らなくても100%楽しめる、今月末に上映終了、という訳で今更ながら鑑賞。
とりあえず私が言いたいのは「この映画、余りにもアツすぎる」。お洒落すぎるオープニングからの到底アニメーションとは思えないレベルの作画を誇る試合シーン、その途中途中に挟まれるチームメンバーそれぞれのドラマ。そこに捻りなんてものは一切なく、ただただ『スラムダンク』ひいてはジャンプ特有の熱烈さに噎せ返させられる2時間。
思ったよりドラマパートの挟み込みが多く少々鬱陶しさを感じつつも、10-FEETプロデュースの音楽をバックに繰り広げられる湘北vs山王の熱き戦いに思わず呼吸を忘れてしまった。静まり返る劇場で嘆息を漏らしてしまったのは随分久々のような気もする。
んでもってキャラクターの使い方もこれまたまぁ〜〜〜素晴らしい(監督&脚本が原作者という最強布陣なのだからそりゃ当然だが)。最後の最後で今作の全てを持っていった花道をはじめ、スタメン5人の全員が試合で最も光を放っていたと言える。更に敵チームである山王のメンバーにもフォーカスを当てている点もまた素晴らしい。翔北の野郎共だけでなく、山王の野郎共もバスケに人生賭けてるんだぞと………
と、ここまで偉そうに語ってきたが、私はスラダンの主人公が誰なのかハッキリしないレベルのにわかなのである。そんなミーハー未満のこの野郎でも全身全霊で楽しめるように今更作を手がけてくださった開発陣には頭が上がらない。本当にありがとうございます。
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