Rita

アステロイド・シティのRitaのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.4
宇宙人との遭遇。🌵

謎の隕石が墜落した村に、科学省を受賞した5人の天才的な子供とその家族が招待される。それぞれが悩みを抱え、受賞式が開かれようとする中、宇宙人が到来して人々は町に閉じこめられてしまう。

宇宙人が隕石を回収するのに人間たちの前に恐る恐る降り立ち、カメラを向けられたとき隕石を顔に近ずけポーズをとっている宇宙人の姿が可愛らしい。👽

劇中流れるカントリー・ミュージックも勿論好きですが、学校の生徒の子でカウボーイたちと仲良くタバコをふかしてた少年が宇宙人を見て作った曲がとても好みです。

主役たちの気持ちとは正反対な表情が本当の顔を見せないよう隠しているという町山智浩さんの解説を聞きながら映画の内容が頭に入ってきた気がします。表情と行動が合っていない仕掛けが多々ある。本作はとても作りが凝っていてるし、時系軸が滅茶苦茶でややこしいので難解に感じましたし、ユーモアも控えめに感じてしまいました。非常にウェス・アンダーソンの実験性だったり、監督自身の哀しい心の世界観を撮している作品にもみえる。
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