前髪

余命10年の前髪のレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.5
ストーリーは王道だが、非常に演出が素敵。藤井監督のセンスなんだろうな。あの桜が舞うシーン、鳥肌がたつほどグッときた。2人だけの時間が流れるような、荒々しくも優しく包み込まれるような、言葉は交わさないけどそこだけで凄く引き込まれる感覚があった。
上映中は涙が止まらなかった.. 年も同じくらいということもあり、これからの未来の想像が走馬灯のように流れるところは胸が痛かった。

リリーフランキー演じる焼き鳥屋の店主の言葉が個人的に刺さった。"人生は一度きりだから後悔してもしなくても自分の行きたい方に進め" "心から愛する人に出会えたことこそが幸運" みたいなことを言ってた記憶。
この世に誰かの代わりなどいない。難しく考えすぎず、本当に大事なものを自分自身が大切にできればそれでいいなと思う。

何気ない日々が愛おしく感じる映画だった。

小松菜奈様の表現力、本当に毎回素晴らしさを更新しています。最高です。
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