Martha

余命10年のMarthaのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.8
こういうタイプの映画は自分の嗜好からは逸れていて、完全にキャストに惹かれて観たのだけれど予想以上に良くて泣いてしまった。愛し合う2人を病が引き裂くという展開はあ悲しいけど実話でもありふれていて、今までに何度も映画化されている。でも、季節の流れの描き方、感情の移り変わりの演じ方が凄く刺さった。山荘で真実を告げた際の和くんの縋り方、振り絞って音にした「分かった」でうわもうダメだってなって泣いてしまった。まつりちゃんと家族のシーンもとても暖かで、短くとも幸せだったという言葉に嘘はないんだろうな、と。店長が言った「愛する人に出会えるのは奇跡のようなこと、だからそんな人に出会えたお前はラッキーだ」って言葉も響いた。家庭も恋愛も夢物語、って思ってたけど、奇跡と出逢えたラッキーな人達は確かにこの世界に存在するのだろう。
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