みなと

余命10年のみなとのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.7
ややララランドを感じたな(店の名前のくだりやifシーンがあるあたり)


難病がテーマの恋愛物だから可哀想ではあるんだけど、同時にとても羨ましくもあった

主人公のまつりには真っ直ぐに愛してくれるかっこいい恋人も、親身になってくれる友達も、まともでいつもそばにいてくれる家族もいる。だから死にたくないと思えるし、自殺未遂をしたかずくんに「ずるい」なんて言えるのだ。
冒頭のコルクボードに貼った写真から彼女が元々明るい人間だったというバックボーンも伺えた。「一緒に卒業したかった」という友人も、自宅でできる仕事を紹介してくれる友人もいた。基本的によく恵まれた人間で、難病だけが彼女の枷になっていた。


そんな彼女の命が最後まで自分には眩しく輝いて見えた。


「どっちが可哀想なんだろうね。」
みなと

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