BouzuMiura

喜劇 いじわる大障害のBouzuMiuraのレビュー・感想・評価

喜劇 いじわる大障害(1971年製作の映画)
2.8
Amazonプライムビデオで1971年度作。
先日おなじくアマプラで視聴した「メッタメタガキ道講座」と併映だったそうな。この2本を映画館で観たらしばらく映画館には足が向かなくなりそう。面白い面白くないじゃなくてテレビ的な刹那感が映画的じゃないのと当時の世相を反映しているっぽい偽悪がちょいと鼻につくから。それも2作品とも。

岡崎二朗さん演じる田舎から東京に出てきた青年と、夏純子さんの化粧品のセールスレディが引っ付いたり引っ付かなかったりラディヴァンダリィの話に当時のテレビの人気者がチラチラ出てきて持ちネタを披露する。家元談志が監修の作品なので落語関係者、笑点メンバーが多数出席。歌丸師匠はなぜか不在で小園遊師匠、円楽師匠、木久扇師匠が出席。皆さん転がるような江戸弁が心地良い。個人的には「ハヤシもあるでよ」の南利明さんとその相方の悪徳不動産屋コンビの掛け合いがアホアホしくて声を上げて笑った(「ハヤシもあるじゃねえか」「ハヤシばっかりじやないですか!」も好き「駅からジェット機で3分」も)。団時朗さん、千葉治郎さんの当時子供に大人気だったダブルジロウ出演。ジロウさんのほう(どっち?!変身するほう!!)はそこそこセリフもあり。
タクシードライバーでまむちゃんも出席。50年も経ってるのに見た目が変わってねえ笑笑 「ブギウギ」の笠置シヅ子さんがほぼただのババァ役で出演してて驚いた。

この頃のコメディとしては楽しいほうだけど、やっぱ映画としてはさっぱりで視聴後なにも残らない。同時期の映画で不良少女役ではキラキラしてた夏純子さんもイマイチ精彩を欠く。それでもきっぷの良いセリフ回しは気持ちよかった。
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