ぽんず

死刑にいたる病のぽんずのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
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             「サダヲの狂気」

試写会でお先に鑑賞してきましたので、ネタバレなしでささっと感想述べていきます。

(作品概要)
作品全体としては、サスペンスでありサイコスリラーでした。
何となく『羊たちの沈黙』を思い出すような感じ。アンソニー・ホプキンスが阿部サダヲの立ち位置。シリアルキラーである榛村(阿部サダヲ)がなぜ人を殺すのか、そして、冤罪を主張している1件の犯罪の真犯人を探すといった物語です。正直、目を覆いたくなるようなゴア描写も見受けられました。苦手な人からしたらキツイ映画です。

(見どころ)
ズバリ阿部サダヲの演技。目でこうも恐怖を植え付けられるものだろうかと思います。阿部サダヲの目は正直もう見たくなくなります。トラウマです。一方、主演の岡田建史さんの演技もはまっていました。将来に絶望している大学生を演じ、気の抜けた声や演技も妙にリアル。それも相まって、作品に重みを増してます。
また、真犯人・真相は何なのか。サスペンスとして見ごたえ十分です。全く飽きませんでした。

(感想)
まさに、「踏み入れたら沼」であり、何が本当なのか分からない。榛村の手で転がされ、気づいたら榛村という男に魅せられる。最後の最後まで息をのむ展開です。ただ、かなり暗い話なので、精神衛生良好のときに鑑賞するのをお勧めします。
本作を鑑賞して得た教訓は、「安易に人を信じるな。」です。
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