とにかくトラウマになりそうでした。ただ、時間が経ってじわじわと面白かったな、と感じます。
観るまでいまいち理解できていなかった「死刑にいたる病」というタイトルが作品を観てこういうことか、、と納得。「病」という目には見えないものに侵食されていく描写がとても巧妙で、それがまた恐怖を増幅させていました。拘置所でのシーンや榛村の瞳は特に印象的です。
個人的に主要な登場人物が多い印象でしたが、全てがひとつに綺麗に繋がる伏線に圧倒されました。誰が何にどう関わっているのか最後まで展開が読めず、常に緊張状態のまま、真相が分かってからも「病」の恐怖がラストまで続いてサスペンスとして素晴らしいと思います。
もう1度観るには心の準備が必要ですが、細かい伏線を頭の中で何度も反芻して考えて、鑑賞後も楽しめる作品だと思います。
