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死刑にいたる病のmaimai1010のレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.5
予告やチラシ見てから絶対観る!と気になっていたものの、前情報調べ過ぎて観るのが怖くなった。白石和彌監督作品なので、色々想像して覚悟を決めて気合いを入れて映画館へ。だがしかし、、冒頭5分でもう悲惨なシーン。目を瞑るべきか、いや、気になる!わぁ無理!はぁ、、気持ち悪い、、とスクリーンを直視できなかった。24件の殺人容疑で死刑判決確定の榛村を演じる阿部サダヲ。もう目付きと髪型が恐怖心をそそります。笑 榛村は一件だけは自分がやった罪ではない、真犯人を見つけて欲しいと綴った手紙を大学生の雅也(岡田健史)に出し、物語が進んでいく。色々冷静になれば、そんなサイコパスに一人で面会に行くか?と最初からツッコミたくなるのだけど、そこを言ったら始まらないので。イカれた榛村と、冷静沈着な雅也。2人の関係性もとても重要なところだ。雅也の母親(中山美穂)が決断力がなさ過ぎて観ていてイラっとするが、それも育った環境のせいだった。岩田剛典は物凄く勿体ないというか、岩ちゃんの無駄遣いのように思えてしまって残念だったが、その他のキャストは素晴らしかった。最後の展開でこう来たか、と驚かされ、最初からもう一度観たい気もするのだが、目を伏せたくなるシーンが多くてもう一度観る勇気はない。余談だが、隣の席の女性は途中で席を立ち、エンディングまで戻って来ませんでした。熊澤尚人監督作品の「ユリゴコロ 」以来、血の気が引く作品でした。内容的にはメッセージ性みたいなものはないのでただただドキドキハラハラしたい人にはオススメ。ポップコーン買ったのマジ失敗しました。食欲なくなります。
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