シネクスー面白映画発掘人

死刑にいたる病のシネクスー面白映画発掘人のレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.1

#踏み入れたら沼

#ネタバレなし
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原作は#櫛木理宇 の小説だが、そもそもの
#死に至る病 は哲学者#キルケゴール が書いた
=絶望≒罪→キリストを信仰すれば病は回復する
的な哲学書で、それが要素が入り込んだストーリー筋になっている。
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【この監督・キャスティングだからの邦画サスペンス】
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タイトル見たときはそこまで魅かれなかったんですが、
監督名と#阿部サダヲ の不気味なジャケット観て
これはと思い行ってきました、久々の#バルト9
(いつも言ってる#TOHOシネマズ では上映なく、これまた久々の#アップリンクと迷ってコチラへ!)

冒頭はノンキに平和な話やなー
とかって観始めたんですが、
早々に阿部サダヲに驚かされます(笑)
結構ドラマとかで見かけるようになったのが90年代前半
くらいの記憶なんですが、当時って結構不気味な感じでしたからね。
#クドカン 作品でよく見るようになってコミカル色強くなりましたが。
#岡田健史 も話が展開すればするほどマッチしてるような気がするし、
#宮崎優 もピッタリでしたね!
長髪#ガンちゃん も新鮮でしたー!

邦画サスペンスとなると洋画よりもライトな感じで拍子抜け
みたいなことも間々あるんですが、
この監督にこのキャスティング、
そしてストーリーの仕掛けもあってなかなか良い邦画でした。

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【”病”がどんな感染をしていくのか…】
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この監督だけあった結構バイオレンス描写がリアル…
観ていて
「ヒャーーーー!!!」
ってなります(笑)

冒頭あらすじにあった冤罪の紐解きが軸になって話が展開されますが、
その中でのこのタイトルの意味だとか、
榛村の人たらし感、雅也の心情の変化とかを注意しながらみていくと
結構面白く観れます。
特に面白い演出もチラホラある中で、
面会でガラスを使ったうまい演出
なんかはその良さが十分に出ていたポイントの1つですねー!

そして、タイトル通り”病”がどんな感染をしていくのか…
これをキリストのような信仰と被せているというのも
また面白い設定。
主人公雅也のようなポジションは意外と当てはまる人多いような気もするし、
その共感度の高さが本作に引き込まれる大きなトリガー
になってる気がします。

結末も
コレ、ドッチなんだ…?
的な終わり方で最後まで引き込まれっぱなしなんですが、
例の女性はもっと原作だと丁寧に過去の話が描かれているようで
これでも劇場版は絞り込んでいるそう。

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どうやら榛村から雅也にあてた手紙
がパンフレットにはついていたみたいで是非欲しかったんですが、
残念ながら売り切れ…気になる―!
この辺の仕掛けはありそうであまりないので
面白い第4の壁超え感ありますよね!

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結構ぎりぎりで私も劇場に行ったのでもうやってる劇場はほぼない?
かもしれないのですが、
わりと邦画サスペンスとしては面白い描かれ方になってます!
是非サブスク・DVDで観れる機会があれば是非ぜひ必見の一作ですー!!