日本アカデミー賞の時期で、ちょうど一年前に話題になってたこちらが配信されてることに気付いて。主要キャストの演技がすごいと評判良かったけどほんとだった。なんと言っても安藤サクラ。作品見るたびに違う人になってて毎度感心しまくる。今回はとても静かな演技だったけど、なのに彼女から目が離せない。最近の出演作でも賞取りまくってて無双状態のようだ。
原作が平野啓一郎と聞いて、あーなるほど。だからストーリーしっかりしてて面白い。エンタメとしての面白さと、ルネマグリットの絵を絡めてくるあたりの知的さと言うか、スマートさと言うか、そのバランスが心地よいなぁ。あのラストなので妻夫木くん演じる弁護士の心情が気になってならない、そんな余韻が残った。
とても悲しい辛い話だけど、残された家族が決して暗くなくて、不思議と希望を感じる。ふてほどで活躍してる坂元愛登くんや河合優美ちゃんの姿が見えたのもそんな心理に一役買ってしまったかもしんない。
