公開当時気になってたけど見に行けなかった作品。
日本アカデミー賞作品賞受賞なの納得のいく作品でかなりよかった。
妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、小籔千豊、柄本明、真木よう子、仲野太賀という
絶妙なキャスティングがめちゃくちゃハマってる。
個人的は原作読んだときもこの人小藪やんって
思ったのでそれぐらいハマってたのがよかった笑
原作みると理枝の容姿は安藤サクラじゃない気もしたけど彼女の起用は大正解だったとおもう。
窪田正孝さんの演技がよくて大祐の過去回想では
この作品の重みをすごく感じられた。
初めて文房具屋に来たときは死刑囚の息子で
過去に傷をもった人生を送ってた人なんて1ミリも思わなかった。
数年たって悠人が"父さん"と呼ぶくらい距離が近くなって優しくて穏やかな人だったから過去の姿をみて人はなにがあるかなにを思っているか
結局自分にしか分からないんだなとおもった。
父親に似ている自分を殴るためにボクシング始めて
鏡や車窓に反射する自分を見ては過呼吸を起こしてしまう、そんな大祐を可哀想だとか思いたくない。
テレビにうつるぼやけた自分は原作にも語られる
「複製禁止」という作品らしく1度みただけで忘れられない画になってる。
映画見終わったあと原作はどうなってるのか気になり購入📖
原作ではラストのシーンが最初にあって
妻夫木聡演じる城戸さんが1番人間らしくなかった。
「他人の傷を生きることで、自分自身を保っている」
違和感があるけどどこか引き寄せられる言葉。
在日や差別など思ってなかったストーリー構成が
よりこの作品に深みを与えてた気がする。
原作では理枝の亡き息子、遼についても詳しく書いてあったから映画みたとき最初理枝がなんで泣いてるのかわからなかったけどそういうことかと腑に落ちた。
個人的には遼のところもうちょっと描いてもよかった気がする。
