風来坊

コードネームB.A.D.G.E.R.の風来坊のレビュー・感想・評価

コードネームB.A.D.G.E.R.(2021年製作の映画)
3.0
バジャー"穴熊"の異名を名乗る殺し屋の男。殺し屋のイメージとはかけ離れた生活感が溢れる日々と、ある女性を巡る戦いを描いたアクション映画。

スタントマンとして数々の映画に関わってきたカーク・クーエットさんが監督・主演・脚本の三役をこなす意欲作。
ストーリーは殺し屋が不幸な女性を助けるという、よくあるパターンの作品。

ヒロインはとびきり美人ではないが、ほくろがセクシーな方でどこかで見掛けたような。
主人公のコミュ障で生活感溢れる殺し屋というキャラクターは割りと良かった。

長年、裏方の人が監督・主演で映画を撮るととにかく自分をカッコよく見せがちですが、カッコいいんだか悪いんだかの中途半端な感じは悪くなかったと思います。
キャラクターは良いがストーリーはイマイチで、悪党が何をしたいのかよく分からん…。ヒロインを引き留めたいんだか何だかよくわからん…。

殺し屋がヒロインを助けるだけじゃなくて、一緒に戦うのは新しいものの殺しの世界に引き込んじゃう感じでなんかノレませんでした。
ジム・ジャームッシュ監督の「ゴーストドッグ」みたいな哲学的な演出も外している気がします。

スタントマン出身だけありアクションシーンはなかなかの迫力。「ジョン・ウィック」風の近接銃撃戦だったり、ジョン・ウー監督の2丁拳銃風の演出やスローモーションだったりと、色々なアクション映画から影響を受けているアクション演出は見応えがありました。
火薬のエフェクトが独特でしたね。

評価が低いのは分かる内容ですが、B級アクションとしてはまずまずかなと思う作品でした。
風来坊

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