このレビューはネタバレを含みます
上映後舞台挨拶つきで鑑賞。
まず大まかな結論から言うと、坂東龍汰くんが素晴らしすぎる。
坂東くんの事は舞台に出ていた時から応援しているので、全国上映ではないにせよ主演を張るレベルまで大きくなるとは思っていなくて感慨深い。。。
産まれてきた時の身体は女性。でも、男性として生きたいと思いホルモンを打ち手術も決意。FtMという難しい役をやり遂げた坂東くんは本当に凄い役者。途中から坂東くんがなぜか女性に見えてくるくらいの衝撃。
相手役を演じていた片山友希さんも自然体の演技でとても良かった。少しラ行の滑舌が気になるけど。
本編で重要な、カフェのシーンはどこかドキュメントのようだなあ、と観ていて感じていて気になっていました。舞台挨拶でそのカフェのシーンについて触れてくれてそのシーンは全てアドリブとの事。やっぱり。だけど、その分リアリティがあって長い時間かけて作り上げてきた今までがあるからこそ出来たシーンだったんだなあ、と。
最後の二人の公園のシーンでは、女の子がLGBTの象徴である虹色の旗(?)を持って走っていたり。結婚指輪がよく見える角度で映したり、妊婦さんが多かったり、子どもが出てくる回数が多かったり。“性”について、結婚について、幸せについて、色々と考えさせられる映画でした。
最後の結末も衝撃的だったなあ。あれが幸せなのか、ハッピーエンドなのかは分からないけど、少なくとも私には残酷に感じた。