ななこっこ

さがすのななこっこのレビュー・感想・評価

さがす(2022年製作の映画)
3.5
気になっていた作品がprimeに追加されて、早速観てみた。はるヲうるひとで怖いイメージがあって、もっと悪い感じの佐藤二朗を想像してたけど終始ボーッとした顔のお父さんですごい演技だった。
清水尋也もあんな気持ち悪い演技できるのね…有料コンテンツですよ、の言い方にゾッとしてしまった。

作品自体はなかなかに胸糞な感じ。ただ過去と今が交錯していくようなストーリーの展開は引き込まれたので良かった。
最後の卓球のラリーのシーン、めちゃくちゃしんどい。智もお金を得るために殺しに対して抵抗が少なくなって、人がどんどん変わっていくのがつらい。でもお金を稼ぐのも娘の楓のためだと思うとまた悲しい。
車椅子の女性と智の2人がトイレで泣いていたシーンで全てが変わってしまったんだなと思わされる。

愛しているからこそ殺してあげたい(安楽死)、死にたいけど1人ではできない(自殺幇助)、そんな死をテーマに、座間の事件とか、安楽死の事件とか、色々な事件をモチーフにしていたのでリアリティがあった。
本当に生きていくのって大変だ。
ななこっこ

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