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仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏のWiLLのレビュー・感想・評価

3.3
本編とは似つかないシリアスでビターな作品
TV本編とは撮り方も演出の感じも全然違うし、ストーリーの難しさからも完全にドラマ要素が強いのでそこへの満足感はあるかも
ただ逆に言うといわゆる"特撮"の部分が個人的にはノイズで、安っぽく観える戦闘シーンやここに来て足を引っ張るうるさい変身音が邪魔をしてたなという

後日談で急に幼馴染の親友が生えてくるのは違和感半端ないし、なんやそれ!と思ってたら物語の核を成してたのは上手い
間宮は8年かけて頑張って人の記憶から消したの涙ぐましい努力が…笑
仮にもベストセラー作家なら、海を越えて知ってる人とかも居そうだし大変じゃない?
でも、ただ知ってる人と間近で生活していたそれこそ芽依ちゃんの記憶じゃ流石に重みが違うだろうし(だからこそ最後の最後まで芽依ちゃんの記憶は消せなかった、早々に消すと齟齬が大きすぎて気付かれる?)、ネットで観た程度なら大して存在を支える程の重みを持たないのかな?
最後飛羽真の側にセイレーンのライドブックがあったのはどう取れば良いのか…
恐らく飛羽真・倫太郎・賢人ら勝った側には記憶は残ってるだろうから、8年かけて育ててきた子供を失った飛羽真がこれから無意識にあれ使って書き換えちゃうよエンドなのか…本編ですら1年の物語なので、比較して8年は正直あの戦いの日々より重いと言っても過言ではないし
それとも既に使っていた…?この物語さえ、飛羽真が書き換えてた可能性も否定できないのかなぁ
この辺はご想像にお任せですかね…

いわゆる"仮面ライダー"をしていないので、そういうのが観たかった人からすると物足りない作品かも。
個人的には後日談でちゃんと剣士達の絡みが観たかったなぁ
8年経ってるんだし同窓会的なね
飛羽真と倫太郎・賢人の絡みすら無い(倫太郎と賢人は記憶がない状態だけど絡み自体はある)のはちょっとマイナスかな
最後に差し込むでも良いからベースに集まってわいわいしてるシーン欲しかったな
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