キイロ

ムーンフォールのキイロのレビュー・感想・評価

ムーンフォール(2021年製作の映画)
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ゆるふわ倍速アルマゲドン。
細かいこと気になる人は全く楽しめない、逆に気にしなければとことん楽しめる、エメリッヒ印のエンタメ映画。
気合い入れて見るものじゃないけど、ど派手でキメキメの映像は楽しいし、ある意味思い切ったつくりになってるのもよかった。後半に色々詰まっていて、頭がからっぽになります
劇場IMAXあたりでやってほしかったかも。

以下ネタバレ





















序盤は登場人物の背景とか設定を、高速でハイッハイッ、って紹介していく。これが古今東西の地球滅亡映画のおなじみ設定すぎて、見てる方もしっくりきてわかってしまうのが・・・。情緒も何も薄っ!ってなるのも笑う

にしても宇宙に旅立つまで早すぎる。
エンジン壊れたまま飛べるかよ、管制室二人とかないでしょ、とかツッコミどころだらけ。でも、これが作りたかったんだなっていう離陸シーンや、無駄にそこだけ伏線ひいてあったカーチェイスなど想像以上に楽しめる。

そして、
気づいたら宇宙に3人で飛び立ってる中、ガンガン地球が破壊されていく。このあたりはさすがの映像。CGの質感は少し気になったけど・・・月が迫ってくる!!


後半、実は月は祖先が作った人工建造物だった!
ってことがわかって、AIが襲ってきたターミネーター的な過去に、対AI戦争はスターウォーズ、さらにはインターステラー要素なんかが入ってきて爆笑してしまう。
味方AIは、あれかな、マトリックスか。
んでオチはアルマゲドンからの意識スキャン!詰め込みすぎです。最高。

ローランド・エメリッヒはストーリーガバガバってよく言われるけど、もうメタ的に監督がやってるといってもおかしくないくらいガバガバ。過去1レベルかも。
ただ、
陰謀論がこれだけ批判されている世の中で、実は陰謀論的なのが正しかったんだ!みたいなのは正直良くない感じもするし、素直にノっていいのかわからんところも。そんなの言い出したらキリがない映画であることは間違いないのだけれども。
キイロ

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