ワース 命の値段のこすけのレビュー・感想・評価

アメリカ最大の事件の一つである9.11の被害者への賠償金を計算した一人の弁護士のお話です。もちろん実話です。





私が生まれてまもない時にこの悲惨な事件は起きたみたいですが、実際の映像は言葉が出てきません。起きたことが信じられないくらいです。



この弁護士は、誰もやりたがらない汚れ仕事に進んで取り組んでいるのに、報われない時間が長くてしんどいですね。
しかし、弁護士も被害者の遺族もお金が入っても被害者の命が帰ってこないことはわかっています。残酷ですが。
だから、「平等よりも解決すること」が必要とされる弁護士は、金額の計算式ではいいわけないですね。

それに気づいてそれぞれの被害者の遺族に向き合ったことは実はとても大変な決断だったのだろうと感じます。表に出る人間ですから双方から叩かれますから。


どんなに辛くても前を向くきっかけを与えることができたのならば、それは弁護士として素晴らしい功績だと思います。


この事件が起きてしまったことを風化させないために残された人々はしっかりと受け止めなければならないですね。