久々に好きなタイプの恋愛映画。
時間逆行するストーリー展開。映画が進むにつれ、お互いが特別だった瞬間が、本当に丁寧に描かれていて。
主役ふたりが自然だから、他人事と思えず何だかそわそわするというか。あの頃はね〜ってうっかり感傷に浸っちゃいそうな映画。
あとは、ジュン(永瀬正敏)の存在が映画により深みを出してると思う。時間逆行の展開とはある意味反するというか。彼だけは、物語の中で順行しているような、特別であり大切な存在だった気がする。
観た後に、誰かのことをほんのちょっとだけ思い出したりする、そんな余白のある映画です。