やや古めかしく人気もイマイチのシャイニング水族館。一匹のタコが治療を受けているのだが、その薬品はエデン動物園から移送されたものであり、時を同じくして使用に警告が出されていたのだが――
動物園がハチャメチャになる同監督『ZOOMBIE（ズーンビ）』と同世界観の新たなアニマルゾンビパニック（エデン動物園は『ZOOMBIE』の舞台となった動物園）。
使い回し、雑CG、雑展開を躊躇なく駆使するB級ホラーパニックのたくましさと、水族館が舞台となる事でアニマルパニックの花形であるサメをおさえつつ「こんな生き物が(笑)」という種類の海洋生物まで活躍(？)させる個性がなかなか愉快な存在感を放つ。
ただ動物から逃げ回り襲われるだけでなく、脱出経路の確保や“ピンチ切り抜け工夫”等、『ジュラシック・パーク』的な要素があるのも楽しめた。
間違いなくコミカルなおバカムービーであるのだが、ヘンテコ鮫映画の流れとは違う場所にいる意欲的ヘンテコ作！
