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わたし達はおとなのぴのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
3.0
舞台挨拶にて。

歴史的クズ男だが自分の子どもではない可能性もある中で父親になる決断はクズではない。
ただ、彼氏との子どもではない可能性のほうが高そうなのに頑なにDNA鑑定を拒む女が理解できない。
後から判明して離婚になるケースもあるのに。
誰の子かわからないのに父親になるってクズ男が言ってるのに!
(結果的に認知しないと言い出すかもしれないが)
不安がある以上、本当に自分の子どもかどうかわかった上で育てたいのは当然だよね。

個人的に嫌だったシーン
・リゾートホテルのフロントで「こういうところで処女捨てたい」と大声で話す大学生
・服のままホテルの風呂に飛び込む
・居酒屋のレジから飴玉のカゴをそのまま持ち出し地面にひっくり返す
本筋とは関係ないがものすごく嫌だったシーン。
監督が「登場人物全員嫌い」みたいなことを言っていたから、脇役にも嫌な部分を詰め込んだのかなぁと思ったり。

でもなぜ大学生の住んでる部屋が「ずっと独身でいるつもり?」の雨宮まみ(田中みな実)が住んでた三茶のメゾネットマンションなのだろうか。
総武本線で帰省してたから千葉の田舎が実家なんだろうけど。

「わたし達はおとな」なのにバイトもしない東京の大学生。
サイッコーの皮肉のタイトルなんだね。
絶対にグリンピースは食べない。

全体的にしんどいから人にはおすすめしないし二度目は観たくないが俳優陣含め作品としては良かった。
エンドロールも音楽もとても良かった。
共感性はないが、映画に共感性を求めるのは各々の価値観なので評価には影響させたくない。
監督も言ってたけど共感性うんぬんではない。
もやもや恋愛映画だとつい男に振り回される主人公の女の子に感情移入しがちでそんなのばかり観てるけどこれは違った視点で観られるのもよい。

やられたくないけど、トイレに逃げ込んだところを外から電気のスイッチをカチカチやるの、なんか可愛かった笑
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