このレビューはネタバレを含みます
1970年代、メキシコ人ベトとメキシコ系アメリカ人妊婦のディアナ夫婦は仕事でチャンスを掴むためカリフォルニアにやってくる。
仕事である農園でのマネージャーに就けたベト夫婦には明るい未来が…。
実話を基にという事だが、だーいぶそれて、ひん曲がった内容だと思われ。
ディアナの体の異常は心霊的や呪いなどのホラーかと思えば、農園の農薬のせいだと引っ張って引っ張っておいて、実はアメリカの一部で行われた優生学運動で白人至上主義社会で起こった残虐行為だった。
せっかく歴史的にも重要な題材なのになんてこったという感じ。
劣等な人種だとみなされていた移民達は本人の合意なしに子供が産めない体にされてしまう。
精管や卵管の切除をされていた。
なんと64000人の人達が被害者である。
ホラーなんかより、もっともっと恐ろしい事が行われていた。
あっちこち散らばった内容の末に実はこの事実だった。
なんて、付箋も何もありゃしない。
そしてその恐ろしき運動を先頭切ってやっていたのもメキシ人。
おかしい、おかしい。
そこは白人だろう。
もっとこの事実を深く掘り下げた内容にして欲しかった。
この恐ろしい黒歴史を世の中に知らしめるべきであったと思う。
最後に無事に子供が産まれ、めでたしめでたしじゃあないだろう😩