JohnConstantine

デスパレート・ランのJohnConstantineのレビュー・感想・評価

デスパレート・ラン(2021年製作の映画)
3.3
予告編にある通り、手元のスマホだけが命綱、と言う点ではsearchを思わせる。
しかしながらそれほどハイテクを駆使しているわけでもなく、2/3は森の中を走りながら話しているだけ、というところからはギルティやコールに近いのかも。


ほぼワンシチュエーションで進むため、演技力と話の進み方ですべてが決まるが、愛する息子に全力を尽くす母親エイミーをナオミ・ワッツが好演していたと思う。
走りながら、不安に揺り動かされながらもあれこれと頭を働かせ方々に連絡して手懸かりを得ようとするその奮闘ぶりはなかなか。

エイミーの思い付いたとっておきのアイデアは暴走とも言えるもので思わずツッコみたくなるところではあるが、そこはフィクション、終盤へと上手く繋がっていく。


96時間三部作を鑑賞後に本作ということで、子供のために全力を尽くす親の姿に最後には落涙してしまう。

前述の通り、searchやギルティ、コールを思わせる設定ゆえかそれほど高い点数ではなくまあまあといった感じだが、私としては、電話での会話劇ということで情報が限られるため目を離せず、また上手く抑揚もつけながら緊迫感を持たせており、なかなか面白い作品だと思いました。
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