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僕が愛したすべての君へのmarimoのレビュー・感想・評価

僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)
3.7
「君愛」の方でも和音推しが確定した私からすれば
和音ちゃんがメインヒロインである本作「僕愛」こそが本編
「君愛」はエピソード0みたいなものです

結果的には、
「君愛」→「僕愛」の順番で観れて良かった
というかこの順番前提の作品です(たぶん)
WOWOWの放送順に感謝

幸せと同時に存在する、並行世界の不幸
そして並行世界の存在を知っている悲劇

それはどちらにも共通しているテーマなのだが
その色合いがこの2作で異なる

「僕愛」では、並行世界で悲劇に直面している別の自分、家族や子供
良い出来事と、最悪な結末が同時に存在する
そんな並行世界の負の部分が浮き彫りになっていて
救いの裏では、全く救いの無い世界もあるそんな現実にも通じる厳しいリアルが描かれてる

「君愛」の方で消化不良だった不明点が
本作を観ることで明らかになる

そもそも単独作品としてでは成立しておらず2作品としてようやく形になる構造
それぞれをフルプライスで上映していたはずなので、劇場鑑賞だと少し不満はあったかも

この構造だからこそ面白さもあるので
両方気軽に観れるサブスク向きの作品なのかなと思います

「僕愛」は和音ちゃん推しのためだけの作品なので、栞ちゃん推しからすると見所はほぼ無いかもです(全盛期の栞ちゃんはほぼ無し)

「僕愛」の終盤のダイジェストパートは「君愛」での出来事なのですが
本作から観はじめた人は、「僕愛」では出番のない栞ちゃんに対してもれなく「誰?」ってなるかと

「君愛」→「僕愛」という観る順番をしっかり提示した方がより満足度が上がるような気がします

並行世界についての考え方については、色々な作品でそれぞれありますが
私はマルチバースより、これぐらいのパラレルワールド設定の方が肌に合います

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WOWOWシネマ
放送日:2023年11月11日 11:40~
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