このレビューはネタバレを含みます
絵画のオマージュ?のような街並みの風景画を描く主人公。いつしかその絵画は街と一体化して、主人公もひとつになって、変容していく。
創作するということは、その世界に入りこんで行くこと。この主人公の脳内を私たちが覗かせて貰っているんじゃないか。たまに脳のような描写が出てきたり、急に現実に戻ってきたと思ったらそうじゃなくて、それは作家の迷いではないか?その中で燃えるシーンがあった。作者の中でフツフツと燃える野心のようなものを感じた。
木炭で描いているのかと思ったらピンクスリーンだったらしい。ピンスクリーンの作品を初めて見たが、こんなに描写することが出来るんだ……と驚いた。