カート(ザッカリー・リーヴァイ)はNFL選手を目指していたが、加入したチームはすぐに解雇されてしまう。スーパーでアルバイトをしながら、シングルマザーのブレンダ(アンナ・パキン)と生活していたが、やがてアリーナフットボールで活躍し、セントルイス・ラムズから声が掛かる。
アメフト好きには堪らない作品だ。
当時、カート・ワーナーの活躍は本当に衝撃だった。足は速くないし、派手さもないけど、とにかくクレバーで勝ちまくる。まさに驚異の存在だった彼の実話に感動すること間違いなし。
スーパーのバイトの日々に、子どもたちとの生活、義父母の竜巻事故と、嘘みたいなエピソードだらけなのに、ほとんどが実際の出来事だからすごい。
まさに苦労人にして人格者。だからこそ、血の繋がらない家族が支え合う姿には涙が止まらないし、実際の試合映像にアツくなる。
厳しい練習をチームメイトと乗り越えるようなスポ魂ものではないけれど、辛辣な攻撃コーディネーターとのやり合いなどもしっかり楽しめた。
デニス・クエイドが意外なほど自然に初老のディック・ヴァーミールを演じ、アイザック・ブルースにマーシャル・フォーク、レイ・ルイスと、みんな本人にけっこう似てた。
一番、似てなかったのは肝心のザッカリー・リーヴァイだったかも。笑
自分としては非常に満足度の高い作品だった。