たまちゃん

茶飲友達のたまちゃんのレビュー・感想・評価

茶飲友達(2022年製作の映画)
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90歳を超えるうちのおじいちゃんはとっても元気で、なんとまだ短時間ですが毎日仕事をしていて、そこで会う人達とお話をするのがとても楽しいそうです。ご近所仲間と家飲みしたりして楽しんでいます。
何気ない会話で笑いあったりすることが日々の大事なことなんだと見ていてとても感じます。

歳をとったら、どんなに仲が良くても遠方の友だちに電車に乗って会いに行くなんてことはしづらくなってくるんだろうなぁと思います。
毎日仕事ばかりでご近所さん付き合いの少ない私は、将来孤立孤独になるのでは、、とちょうど考え始めていたこの頃でした。




老人だけのテーマではなく、若者達からも色んな発信を感じる映画でした。
血の繋がった親子でも所詮別の人格同士、必ず分かり合えたりはしないし、ましてや他人同士なんてファミリーになるのは難しい、残念ながらマナちゃんの思いは成就する事はなく、みんなが逃げ去った後に訪ねてくるのは理解し合えない母親という辛すぎる結末。
人生って厳しくて辛いんだな、って改めて思う。

女性警察官の取調室での「あなたの自己満足でしょ!あなたが彼らの居場所を無くした、」
みたいな上から目線のお叱りは嫌ですよね。
ここにも正しいが幸せ、がいるわーって。
退去処分になっても、それでもあの満ち足りた時間は人生最後の至福だったって、思ってるかもしれないじゃないですか。

ティーガール、お煎茶コース、玉露コース、ってとってもよく出来たネーミングだと思いました。
たまちゃん

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