“騙されたって、利用されたって、何もないよりずっと良かった”
非合法の自覚があるのかないのか読めない、でも自分のやっていることを信じて疑わない信念を感じるマナの佇まい
本当に小さな綻びひとつで簡単に崩れる脆いファミリー関係
マナ以外みんなどこかでその脆さや危うさの自覚があるけどその関係に頼らざるを得ない弱さや寂しさを抱える運営やティーガールズたち
そして茶飲友達を必要としている人が確実にいるという絶対的な事実
そもそもルールって誰のためにあるの?という根本テーマに対して頭の整理もつかないままに、中盤のハッピーなファミリーの光景を見てると何も間違ってないと錯覚させられる監督の演出の手腕に完全に転がされました
どんなに憎しみ合ってても血のつながりという絶対的なものに救われる日があるの“かも”しれない
作品内ではそこまでわからない引き際もまた良い
092/2025