Ayu

猫は逃げたのAyuのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
4.0
めーーちゃくちゃ好きだった😭🫶🏻

4つの"愛"の形と思いきや、4つの"猫に対する執着"の形でもあった。キッカケや理由は何であれ、それぞれがカンタを思う気持ちが優しくて嬉しかった。当の本人である猫のカンタは人間のエゴの中で板挟みになっているにも関わらず、我関せずという感じでいつでもどこでも誰といてもリラックスし、ドンと構えている姿が物語をよりコミカルな雰囲気にしていて癒された。

無類の猫好きのわたしからしてみれば、カンタの可愛さに何度も悶絶し、ラストは泣いた。。

長回しの口喧嘩シーンは圧巻!「ジェンダー論を語っちゃいけない場なんてない」という真実子のセリフ、「二人はお似合いですね。だって俺ハモれないもん。。」という松山くんのセリフ、「泥棒猫で猫泥棒」というフリースタイルダンジョンであればいかにも評価されそうな亜子のセリフ、居心地の悪そうに居座るヒロ、好きなシーンがありすぎて覚えきれない。何度も見返したいとおもった。

特に真実子のキャラクターが本当にいい。世にも奇妙な物語に出てきそうなハリボー女になったり、酔っ払ってダル絡みする女になったり、ジャーナリスト魂見せつけてきたり、写真家の夢が垣間見えるような優しい顔をカンタに見せたり、何度も「真実子いいぞ〜!!!」と心の中で盛り上がった。


さよならさえ上手に言えなくて良かった。まさかカラオケの伏線回収まであるとは‥!
Ayu

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