スラムの地下闘技場でストリートファイトをしていた星矢は、大富豪アルマンにスカウトされ、屋敷に案内される。アルマンの娘シエナは女神アテナの生まれ変わりで、星矢は彼女を守る聖闘士だと言うのだ。星矢はペガサスの聖闘士となるべく訓練を開始するが…というお話。
東映アニメーションが多額の予算を投じて製作したハリウッドアクションだったが、どう考えても実写と親和性が低いこの素材をなぜ選んだのか？ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセンなど、メジャーなスターを使いながら、壮大な空振りである。理詰めで物語を紡ぐことができない車田正美の作品はまさしく少年マンガで、リアリティなど求めることは無理なのだ。ストーリーは原作をほぼ忠実になぞっているが、面白くなる手前で終わっている。興行は爆死してしまったので、聖闘士勢揃いは夢のまた夢だろう。
