ウシエルとウシファー

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのウシエルとウシファーのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!87点!

公開直後ですがネタバレします!

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
とても楽しかったです!

正直その設定どうなのとか、もう少し裏をかいてほしかったとかいう要素もなくはなかった

でも、遊びの王である任天堂のメインキャラクターマリオを映画にするなら、これでよかったのかもしれない
ゲームをするように触り心地よく、ワクワクさせてくれて、何より楽しい!
この映画はそれがあれば大成功なんだと思った

普通の映画を観る時は小ネタがどれだけ面白くても脚本とかテーマがダメだと駄作だと思っている僕ですが、
今作においては小ネタが多い=それだけで成功みたいな節がある

つまり、ぶっちゃけると話自体がめちゃくちゃおもしろい映画ではなかった
でも好きな物をこれだけ盛り込んだ上でどストレートにぶつけられたら楽しくなっちゃうよ!!
ってタイプの映画だった、、、
本当に楽しかった、、、


このへんから具体的な内容に触れます
ルイージの着信音がゲームキューブの起動音だった時点でもう情緒がおかしかった僕です

脚本、構成は、ツギハギ感が拭えないのと、ひねりが無くて単調という印象

現実世界からキノコ王国、ダークランド、ルイージマンション、ドンキーの森、マリオカートなど、それぞれの世界を見られたのは嬉しいけど、繋ぎはそんなに上手くない(必然性はない感じ)
特に、何故かマリオの育成のために出発を遅らせてくれるピーチ姫とか、何故かカートを作ってるコング達とか、何故かマグナムキラーの矛先をクッパ城ではなく現実世界へ向けたマリオとか、世界を見せたいがために最善では無い動機が選ばれているように思えた

現実世界は本当に必要だったのか?家族の描写は必要なのか??
ってずっと思って観てたけど、初期の作品は割と現実的な世界観だったのかな?


あとはクッパを敵に据えたにしても、ちょっとストレート過ぎやしないか、と
クッパも今となってはプレイヤー側に寄り添う人気キャラクターの1人なので、
最初は敵として登場しつつも、共通の敵が現れて終盤で共闘するようなアツい展開を密かに期待してたので、少し肩透かしを食らった気持ちだった
ただ、クッパがちゃんと強いのはいい
予告から思ってたけど、ペンギンたちの城をブレス攻撃だけで破壊するのチート過ぎるな
ピーチにゾッコンすぎるとかユルい面も描きつつ、仲間にも力による制裁を与えたり、脅迫で結婚を承諾させるなど、しっかり悪役としての悪さと怖さと強さを兼ね揃えたキャラクターとして描かれていたから、最後のスーパースター無双があんなにも爽快になったんだと思う

その点、ドンキーコングはちょっと半端だったんじゃないかとも思った
猫マリオになるまでの容赦なさは少し引くくらいの暴力描写にも見えたし(長女と一緒に観てたのもあるけど)、気のいい力持ちタイプの仲間になったのかと思ったらマリオとしょーもない言い争いをしたり、やや性格に難アリな印象も受けた

ロケットからの共闘シーンはめちゃくちゃよかったけどね



ただ、

そんな事を色々あーだこーだ考えながら鑑賞をしてた訳ですが

良過ぎるシーンもめちゃくちゃあって最高な映画です

特に最後のスーパースター無双がとにかくいい
スター現れてからテンション上がりっぱなし
あの手の付けられない悪者クッパをボッコボコにする快感はすごい
あのバカみたいな無敵の音楽がアレンジされて流れた時、テンション振り切って泣きそうだった
黄色い声を上げそうになりながら見届けました
(大人だからこらえました)
いや最高


音楽はスター以外もどれも最高だった
タヌキになったらマリオ3とか、レインボーロードの曲とか、あと忘れたけどとにかく最高、音楽ってすごい

散りばめられた小ネタも最高で、ゲームキューブの起動音、ルイージマンションを思わせる絵面、ディディー以外にも64のキャラたちが応援してるなどなど、あともう忘れたけどとにかく喜びと懐かしさと心強さと、、、

とても楽しい映画体験でした