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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのInrのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スーパーマリオとしてのヒーローのオリジンを描きたかったのだと思うが、「ルイージと二人だからこそ」だとか「ルイージにとっての」だとか「普通の配管工だからこそ」ヒーローなのだというストーリーテリングをするわけでもなく、普通の配管工のマリオが、"いつも通りに"冒険をし、とんとん拍子に結果的にヒーローになる。
葛藤や成長といったドラマやアイデンティティの形成がない。虚無。

「普通の配管工」が「マリオ世界」に行って"いつも通りに"冒険しちゃダメだろ。
せめてそのマリオ世界に驚き、困惑し、楽しみ、感動しろよ。
別世界の美しさっていうのは単に風景を映すだけじゃダメなんだよ。
そこに存在する者の反応が世界の輪郭を浮かび上がらせるんだよ。
ゲームはインタラクトできるけど映画は違うだろ。

クッパとドンキーのキャラは良かった。
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