原作へのリスペクトを十分に感じられた。アクションゲームの魅力が、映画としてのアクションのきらめきに繋がっていて、それが良かった。
吹き替えで見たが、上田誠の日本語版脚本はかなり良くできていたと思う。そういうコミカルさこそが大事な作品だったと思う。
一方でドラマは、どうしても取ってつけたように感じる部分があった。ドラマがないと退屈なのは分かるが、しかしドラマが退屈だった。
マリオの出自、映画オリジナルかと思ったがそうでもないらしかった。知らなかったが、なにせゲームにおいては全く使われていない設定なので、あってないようなものだと思う。
それが映画になるにあたって使われたわけだが、ファンタジー世界が舞台であるアクションゲームを映画にするにあたり、現実世界を意識させる設定が持ち出されることには、批評性があってもらわないと困る。