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リコリス・ピザのぴーすのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
2.3
ジャケットに惹かれ、予告も面白そう。
おしゃれ映画っぽいし、絶対楽しいだろうと思ってお酒飲みながらしっかり見たいなって思ってたら期待しすぎた!
割と映画好きっていう自負はあるほうだけど、そもそもかなりマニアックな映画の知識と70年代アメリカの文化背景を理解してないと初見では見るのが辛すぎる。

登場人物の説明描写も少ないまま、淡々と展開されていくストーリー。
15歳に見えないし子役と言うには無理のありすぎる風貌の男の子。
25にしては老けても見えるし、職業も不明な女の子。
どちらもキュンと来るようなルックスではないのになぜかモテ描写があるのも意味不明。
流れのまま話を受け入れて良いのか深読みしてみたほうが良いのか、お酒のはいった私の頭が混乱しているまま話が進んでいくので、さすがにあらすじを読んでから見直した。

見直しているうちに気になってしまったのが
アラナの登場シーンでモブの生徒が「バンザーイ」って言って突っ込んでくる所。
字幕しか読んでなかったけど、見直したらガチでバンザイって言ってて
これって神風特攻隊がネタとしてブラックジョークで使われてる?って気づいたらすごくモヤモヤ。

その後が世間的にも物議を醸しだしたらしい
日本食レストランのオーナー夫婦が出てきての会話シーン。
発音の話もしかりだけど、広告にしようとしてる文章の内容が・・・
「日本人女性が着物で接客しますみたいな文章より、料理についてもっとフォーカスしてほしい」っていう発言をわざわざ取り入れるあたりは 日本=ゲイシャみたいな古典的なイメージだけでなく、日本の食文化は素晴らしい、もっとリスペクトしてほしいという風潮を広げていきたいという奥さん(日本人女性の強い意志)を描いているのかなと思えば、結局さらに日本食を皮肉って馬鹿にしたようなキャッチコピーが採用されて、奥さんも嬉しそうにするというオチ…

結局この監督って日本のこと皮肉ってるんだろうか?という思いがこびりついてしまって全然楽しめなくなってしまった。
ストーリーの主軸にも全く絡んでこないし完全に要らないシーンだったと思う。

その後のストーリー展開も話がひたすら断片的に進んでいって時系列もわからない。
何一つキュンポイントもなければ二人を応援したくなることも皆無。

期待高すぎただけに本当に残念だった。
せめて主役の二人が目の保養になるビジュアルだったらなぁ
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