ぐり

ゴッドファーザーPART IIIのぐりのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.5
ゴッドファーザー、ゴッドファーザーパート2に続くシリーズ最終章。
このパート3では、アル・パチーノ演じる晩年のマイケル・コルレオーネと、これから台頭していく、アンディ・ガルシア演じるヴィンセント・マンシーニの物語。

まずはマイケル。非合法ビジネスから合法ビジネスへと転換していくといくマフィア世界でも本当に晩年の話。これもファミリーを第一に考えているマイケルだからこそ、自分が亡き後のことを最優先しての決断だったのだろう。

マイケルとダイアン・キートン演じるケイのシシリーでのドライブデートの一幕は昔を懐かしむ二人の思い出がよく感じられた。マイケルが昔ケイを捨ててシチリアで結婚式を挙げたこと。それはなぜだったのか。父、ヴィトーのため、それが今になってケイに大いに伝わったシーンはあの年齢になってこそはじめて分かるものなのかと感じた。

次にヴィンセント。ソフィア・コッポラ演じるメアリーとの恋人関係を捨ててまでも首領になった覚悟。それは、遠回しにメアリーのためでもあるし、ファミリー全体のために犠牲になったというものは相当な決断だと思った。昔のマイケルをそのまま彷彿した。

アンディ・ガルシアの演技力も殺し屋としての顔がよく現れていて、昔のメアリーといちゃいちゃしてた時から比べたら、物語の終盤は怖ささえ感じた。


最後のオペラのシーンでは、常に集中してハラハラさせながら見ていた。結末は人それぞれだけれども、音楽と、パート1からの集大成という意味では素晴らしい、人長あるマフィア映画らしい最後なのだったと思う。

名作。
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