Lenfilm

母の聖戦/市民のLenfilmのレビュー・感想・評価

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
2.4
カンヌある視点で市民勇気賞?受賞というか認定? プロデューサーに大物映像作家名を連ねてる…今年のTIFFコンペでちょっと別格? と期待して鑑賞。

娘さんと平凡に暮らす主婦、といっても誘拐発砲が珍しくないメキシコ。 娘を探すために行動する母親、社会問題、女性の自立等を扱う作品なんだろうが、犯人つうか組織調べてく過程のサスペンスが見事。あと短いけど戦闘シーンも本格的。
普通のおばちゃんだったのが段々とリンダハミルトンに見えてきたのは私だけでないはず。
母親以外にも過激な中尉、嫌なチンピラなんかもキャラが立っててスピンオフストーリー(ないけど)見たくなった(笑

因みに本作監督はルーマニア出身。 9歳ぐらいでベルギーへ亡命したらしいけどチャウセスク政権末期の最も過酷だった時期と重なる。 凄惨な大戦末期オランダで幼少過ごしたポール・バーホーベン監督がグロシーン上手い?というか暴力残酷から離れられない例もあるし…。
本作だけで決めつけるのはいけないが本作監督も幼年期経験が本作の凄みに繋がってるのかなぁ?  Q&A有ればそこんとこ聞いてみたかった。
Lenfilm

Lenfilm