ドキュメンタリーの様な要素もある日本に住むクルド人の家族の物語。
子供達は言葉も生活も日本で知り、育っているからクルド人だけども同時に日本人でもあるのではないか・・・自分はどこの誰なのかという葛藤が自国に住む自分には分かりえない程に難しい問題としてあるのだなと思った。
父や同郷の人々からのクルド人としての精神や伝統と言う壁に囲まれ、そして日本語が出来るからと周囲の日本人とクルド人の橋渡し役となってる主人公。
差別はいけないと言いつつも、人は善し悪しに関わらず無意義に自国民と他国民で境界線を作ってしまって、それが本作では何気ない圧力になってしまっている。
(おまけに日本はただでさえ同調圧力みたいなのもあるし、高校生はただでさえ自分のことが一番に頑張り手一杯になりやすくなる年頃なのに、、、)
周りとの違いの中、自分のできること、やりたい事のために努力をする主人公。でも周りにその大変さをそこまで分かってもらえず、疲弊する主人公は本当に観ていて画面の外で全てを観ている者として頑張ってるよと声をかけたくなりました。
でも気付かないだけで周りの人は自分が思ってる以上に自分を思ってくれてることもあると教えてくれた！
